対話型鑑賞ワークショップ in 児童センター(2025年9月) 参加レポート

「砂漠に水がある」知らない世界を想像する楽しさ

ワークショップの流れ

本日の対話型鑑賞ワークショップ in 児童センター(2025年9月) 参加レポートは、小学校に隣接する児童センターの職員の皆様でした。気心の知れた仲の良い職場の皆さん達の、終始笑い声の絶えない楽しいワークショップでした。

本日は、1時間の中で2枚の絵を鑑賞しました。

そして次に2枚目のセッションとなるこの絵では、皆さんの中から進行役を選んでいただいて、ワークを行いました。

進行役の体験も…

「この人物は、右側にある壷に入っているお酒を飲んで、気持ちよくなって寝ているのかな?」

「気持ちよさそうに寝ているね。」

「置いてある棒は、杖なのかな。それとも楽器の弦かな。」

「ライオンは、この人が飼っていて、心配しているのかな。」

人物とライオンの関係や、人物が寝ている理由などに着目し、限られた時間の中でしたが、活発な意見交換が出来ました。

参加者同士の対話がもたらす成長

なかでも、作品解説の後、他の人の意見で、何か気づきはありましたか?という問いに「作者ミレーは、実際に砂漠を見たことがないからこそ、砂漠に水のある場面を描くことが出来たんじゃないかな」という意見に、皆さんが、とても共感されていたのが印象的でした。

こうして他者の意見を、抵抗なく受け入れることが出来るのも、対話型鑑賞ワークショップの特徴です。

そしてなにより他者の気づきに感動する場面は、ワークショップの中でも、主催者が最も嬉しく感じる場面です。

なぜなら、人は他者の気づきに共感し、他者の気づきを受け入れ、そして、他者の意見で成長できる生き物だからだ、と確信できるワーク内での感動的な場面だからです。

個人が成長するということは、組織の成長にもつながります。

本日の対話型鑑賞ワークショップ まとめ

ワークショップ後に、皆様にアンケートでご感想をいただきました。

日々、通ってくる子どもたちへの温かいまなざしを感じる、学びの多いワークショップでした。

★子どもたちは、自分の意見を大切にしていますが、ひとの意見を聞かない場合もあります。アートを通して、その練習になるかなと思いました。

★トラブルの中で、人の意見を聞くのは難しいですが、遊びの中でその練習が出来るのであれば、いいかなと思いました。

★じっと見ることで、いろんなことが見えてきた。いろんな場面で役立てていきたい。

★子どもたちは、じっとしていることが苦手なので、この鑑賞法を身に着けていったら、今見えてる世界の中に、発見や楽しみを見つけて、自分なりに解釈したり、友達とシェア出来るようになりそうだと思いました。子どもたちとやってみたいです。

★相手が話しやすい言葉を選び、環境づくりができたらいいなと思いました。

★相手の話をじっくり聞く、待ち続ける難しさも体験できたのは、自分にとって良かったです。

本日、ワークショップをご受講いただいた皆様に、心より感謝を申し上げます。

施設の詳しい情報は、以下のリンクページよりご覧ください。

浦添市森の子児童センターhttps://maps.app.goo.gl/Rk6L2HM3HEENL1fo9

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